バンコクのソイドッグ 3 |Kootsと歩いた初めての夜

 

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スーパーマーケットまで一緒に来る?!|夜道を誘導してくれた彼の驚きの行動 

私たち夫婦は、スクンビット63のカジュアルコンドで暮らし始めてしばらくたったある夜、夜中なのにどうしても買い物にいかなければならなくなりました。そこからあるいいて行ける距離のところに、24時間のインターナショナルスーパーマーケットがありました。近くの大通りを隔てた向こう側にあるスーパーは、日本の食材やら何やら豊富に揃っている日本人御用達のフードランドです。

コンドを出てすぐ、いつものようにKoots達が私たちを見つけて走り寄ってきます。「君たちにあげるおやつと、ダニよけシャンプーみたいなものを買いに行くよ」と言って、そいをスクンビット63に歩いていきます。ここで、小さい犬たちは(若いKootsの子供達)、私たちをソイの途中まで見送ると、それ以上はついてこずに自分たちの持ち場に佇んでいました。この時、2頭の双子の Terraテラ & Bambiバンビ は1.5歳。彼らはまだ幼くて、ソイの中でも特に行動範囲が大きかったわけではありません。

つまり、Kootsは大丈夫でも、Kootsと一緒にどこまででもついて来られるワケではないということ。どんなに出たくても、Kootsがお前は来るなと視線を送って合図します。「これから行くところは危ないぞ、来ちゃダメだ!」と。親は子供をしっかりと育てようと、危険な目にあうような場所へは絶対来させないように仕向けるんです。さすがにちゃんと理解している犬同士のコミュニケーションは、私たちをいつも新鮮な発見をもたらしてくれます。

 

↓いつも私たちについてきてくれるようになったKoots。一緒にいると楽しいね。

2012/3/24 近所の路地を一緒に歩いて、動物病院にこのまま連れて行く時の様子。

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Kootsくんもしかして夜道を誘導してくれてるの?!

この時まだ私たちは、Kootsと仲良くなり始めてまだ日が浅い頃だったにもかかわらず、すでにKootsは「君たちが行くところならどこへでもついていくよ、僕が知ってるところだったら僕についてきて!」という風に言っているようで、いつも可能な限り私たちのそばにいました。そして、この日の夜の買い物は、歩いて10分ほどの距離にあるフードランドへ行くことを知らないはずなのに、Kootsは私たちの前を悠然と誘導するように歩き続けていました。

すると、しばらく行って「この大通り渡るの?ここから渡る?」という表情で、私たちを振り返って彼が尋ねているようでした。「うん、渡りたいけど、この道ちょっと車が多くて危ないよ。Kootsくん、ちょっと戻って歩道橋渡らない?」私たちはそういうと、彼は引き返す私たちについてきたかと思うと、また行き先を知ってかしらずか前方に見える歩道橋にまっすぐ向かって行きました。そしてまた、彼が歩道橋の前で私たちを振りかえり尋ねます、「これ、この歩道橋渡るよね?先行くよ。」。

彼は私たちの数歩先を歩いているのに、私たちはどこに行くかを伝えてはいません。もちろん以前に一緒に行ったことすらありません。歩道橋を渡って、フードランドに着く手前で、2匹の野良犬に遭遇します。でも私の方がちょっとおどおどしてしまっていても、Kootsはテリトリー外にもかかわらず私たちと一緒にいるので悠然としています。そうすると不思議なことに、野良犬たち2匹はさほど近づきもせず、怪訝そうな感じで見ていたもののそのまま近寄らずに立ち去って行きました。犬たちはそれぞれテリトリーがありますが、飼い主や人間のリーダーが行くところには堂々として付いてくるもので、テリトリー外を悠々と歩けるチャンスなので、”怖いものなし”みたいな感じなんだろうと思います。

 

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 ↑2012/4/1 サパーンプット運河の脇道を一緒に散歩した時、楽しかったね。左:Terraテラくん、右:Bambiバンビちゃん。体が痩せてて細いね。

 

 

夜道を誘導されて野良犬にも絡まれずにスーパーに到着

フードランドについた私たちは、この時すでに暑い時期にさしかかっているのに、わざわざ護衛のようについてきてくれて、道案内までしてくれた彼の体力を気にしました。暑い、蒸し暑い夜で、10分たらずの近くといってもアスファルトの上を歩き続ければ、普段使わない体力を消耗してしまうので疲れさせ過ぎてしまいます。すぐ冷たいお水を買って、スーパーの前にお利口に伏せて待っているKootsにお水をあげました。この時の美味しそうに飲む彼の姿は、普段お水をあまり飲まない彼のスタイルと違って、いつまでも私たちの目に焼付く光景でした。それはもう、美味しそうに飲んでいます。

「ごめんね、ありがとうね。暑かったでしょう。すごく息が切れてるもんね、ちょっとお買い物の間だけでも、ここでゆっくり休んで待っててね。」今思うと、路上生活でも日中の日差しを車の下で過ごしている彼らの体力は、相当日々消耗しているものだったのに、夜中とはいえ、往復20分のアスファルトの道のりを私たちを誘導しながら、一緒に来てくれたKootsはとっても楽しそうでした。「一緒にいるのが楽しいね」っていう同意がいつしか芽生え、私たち夫婦と、Koots の冒険みたいな旅がこれから始まろうとしている予感がしました。

スーパーの帰りの道はというと、なんと、Kootsは「この道ここで渡ろうよ。あ、車が今なら切れ間だよ。こっちこっち、早く渡っちゃおう、こっちの方が歩道橋より近道だから今渡ろうよ」と、またもや振り返って私たちを誘導しています。半ば信じられないような振る舞いですが、実は本当のことなんです。私たち2人の感覚には、彼の言おうとしていることが、はっきりと伝わってきていました。かなり驚かされた夜でしたが、無事に自分たちの家のあるソイまで戻ってきて、待っていてくれたファミリーたちと合流し、その日はスーパーで買ったおやつをみんなに食べてもらいました。が、普段市販のおやつなんてもらったことがない彼らは、食べるのを戸惑っていました。それから、彼らと過ごす時間はどんどん増えて、夜中にまたお散歩に行くこともありました。バンビちゃんが車にはねられるまでは。。。