犬の肥満細胞腫(MCT)6|良性腫瘍と悪性腫瘍

肥満細胞腫が良性腫瘍か悪性腫瘍か

 犬の肥満細胞腫は、見た目では良性なのか悪性なのかがわかりません。人の皮膚にできる肥満細胞腫は「良性」に分類されますが、犬の場合は基本的に「悪性」に分類される(がん)腫瘍なので、放置しておいて良いものではありません。ですので、通常は放っておいて良くなるものではないと考え、飼い主だけの判断で治療が遅れることのないようにできることが望ましいでしょう。

肥満細胞腫の治療においては、腫瘍の早期発見がもっとも重要なポイントになります。そして、ニードル生検によって、その腫瘍が「良性」なのか「悪性」なのかがわかります。(この検査では腫瘍のステージ(グレード)までは、はっきり特定することができません。

 

良性腫瘍:Benign tumors

肥満細胞腫の中には進行することなく、手術して切除する必要のない良性腫瘍もあります。転移することもなく、悪性度が極めて低いものであり、手術したとしても簡単に完治してしまう腫瘍のことをいいます。ですが、時間をかけて何らかの刺激や炎症などが引き金となり、悪性腫瘍に変化してしまう場合もあるので注意が必要です。

 

悪性腫瘍:Malignant tumors

基本、肥満細胞腫は悪性のがん腫瘍のため、早期発見やそのステージ(グレード)により、手術等で簡単に完治してしまうものもあります。しかし、その腫瘍の悪性度が高く進行が早いものであったり、すでに進行段階のグレードが進んでいるものであると、手術によって切除してもその後再発の可能性が高くなります。また、全身に転移をして命に関わる事態に陥ることや、急激に進行が早くなるものもあります。