犬の肥満細胞腫(MCT)5|腫瘍の発生率と原因

肥満細胞腫の発生率|15〜21% 

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皮膚腫瘍全体で、肥満細胞腫が発生する割合は最も多く、15〜21%を占めます。

 

 

肥満細胞腫の原因|考えらる外因と内因

人間のがんでも同じことが言えますが、例えば「タバコを吸ったら肺ガンになります」などとは言えないと同様、はっきりとした原因がわかっているわけではありません。

内的要因と外的要因に共通している、「遺伝子異常(遺伝子異変)」は、遺伝子が変化することにより、がん遺伝子が活性化し、肥満細胞腫の増殖が無制限に起こるために、腫瘍細胞が増殖して腫瘍化します。

また、同じ種の動物であっても、生息地域や時代によって発生する腫瘍の傾向が異なります。さらに、動物種間で共通している以外にも、その種特有の症状や発生状況などが存在しています。

 

肥満細胞種の内的要因 

1 遺伝子異常(遺伝子変異)

 

2 肥満細胞腫の増殖が無制限に起こる

 

3 がん細胞の除去能力の低下

・遺伝

・性別

・種

・品種

・系統

・高年齢

・免疫力の低下

・ホルモンバランスの乱れや崩れ

・栄養不良や摂取不良など

 

肥満細胞種の外的要因 

1 遺伝子異常(遺伝子変異)

 

2 肥満細胞腫の増殖が無制限に起こる

 

3 化学的、物理的、生物学的な要因

 

 ・化学的要因:化学的発ガン物質

 

 ・物理的要因:熱、紫外線、X線放射線、物理的刺激

 

 ・生物学的要因A : がんウィルス(腫瘍ウィルス) 

がんウィルス(腫瘍ウィルス)によって正常な遺伝子にガン遺伝子が挿入される。

       DNAウィルス

                    Shope Papilloma Virus(ショープ乳頭腫ウィルス)

            Polyoma Virus(ポリオーマウィルス)

                    SV40(Simian Virus40: シミアンウィルス40)等

     RNAウィルス(レトロウィルス)

                    Leukemia Virus(牛白血病ウィルス)

                    Rous Sarcoma Virus(RSV: ラウス肉腫ウィルス)等

   

 ・生物学的要因B : 寄生虫

寄生虫も外部からの刺激の1つです。例えば、免疫機能が低下している場合に、腸管寄生線虫などの寄生虫感染によって、アレルギーや炎症性の疾患にかかれば、それが引き金となり肥満細胞から、ヒスタミンやヘパリンが誘発され続けることにつながります。さらに、これらの物質が過剰に放出されると、皮膚が赤みを帯びたり、赤く腫れ上がったりします。何れにしても放っておくことで、肥満細胞の腫瘍化が起こるため、寄生虫による感染にも注意が必要です。