犬の肥満細胞腫(MCT)3|肥満細胞腫のメカニズムとその検査方法

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肥満細胞は人間や犬の体の細胞に存在している細胞

肥満細胞腫は、外界からの刺激物や異物に対して、通常アレルギー反応や炎症反応を起こします。これは、「肥満細胞」はもともと、私たちや犬の体に存在する細胞で、あらゆる免疫反応に関係しています。そして「肥満細胞」が、本来持っているヒスタミンやヘパリンなどが放出されることで、アレルギーや炎症反応を起こす異物反応となって現れます。

 

肥満細胞から出るヒスタミンによるアレルギーや炎症反応

このヒスタミンやヘパリンなどの物質は、過剰に放出されると、皮膚が赤みを帯びたり、赤く腫れ上がったりします。できものを触ることでも、腫瘍部分の肥満細胞からさらにヒスタミン等が放出されるため、その部分のかゆみが増したり、周辺部分が赤くなる、または赤く腫れたりすることもよくあります。肥満細胞腫は、急に腫れたかと思えば、次の日には良くなっているような(小さくなっているような)症状など、一見できものが治っているかのように見えたりすることもあります。

肥満細胞腫をそのまま放置しておくと、全身がだるい状態が見受けられたり、他の臓器に転移することもあり、放出され続けるヒスタミンやヘパリンのせいで、体の粘膜部分や胃などの臓器に潰瘍を引き起こしたりする危険も出てきます。さらにひどい場合は、突発的に放出されるヒスタミンやヘパリンによって、まれにアナフィラキシーショック様のショック状態に陥ることもあります。

 

あまり放っておくと危険な肥満細胞腫

一概に、形や色、形状や症状では肥満細胞腫かの判断はできません。加えて、悪性か良性、さらにはその腫瘍のステージなどは細胞検査を行わなければ判断ができない種類のものです。まだ小さいから、腫瘍にはとても見えないから、などの勝手な判断により必要以上に経過を観察するのは危険です。基本的には悪性のものが多いことも事実ですので、放置したり観察したりしすぎずに適切な判断をしてもらえる専門医に見てもらうことをおすすめします。

 

肥満細胞腫の初診の診断では細胞診を行う

また、肥満細胞腫かどうかの判断は、細胞診という方法で行うのが一般的です。細胞診とは、細いニードルを使って、腫瘍の細胞を採り、顕微鏡でその細胞を検査した上で専門医によって判断されます。たいていこの細胞診で、間違いなく肥満細胞腫かどうかがわかります。さらに、悪性かどうかの判断も、おおよそこの顕微鏡による検査でわかりますが、あくまでも、その腫瘍の進行具合を表す段階(ステージやグレードという)は、悪性度が目安程度で判断できる、また、そのステージの判定の材料として用いられるものだということを覚えておいてください。

細いニードルをしこりやできものに直接刺し、なんども針を往復させる様に刺し繰り返すことで、ニードルの空洞に細胞が入り摂取できます。私も実際見てみて、一見すごく痛そうでしたが、痛みはそれほどないようで、診察台に横に寝かされて麻酔などはなしの簡単な消毒のみの状態で行いました。

 

肥満細胞腫のステージ(グレードともいう段階を表すもの)の判断

肥満細胞腫かどうかの初診の検査では、ニードルによる細胞診で判断されますが、その時の腫瘍の悪性度のステージは正確にはわかりません。なぜならば、腫瘍を切除したのち、その細胞組織を病理検査にまわし、病変部分の組織を顕微鏡で観察した上で細胞の病変組織が拡大する状態を見て判断します。

この臨床検査は、生体組織診断という「Biopsy: バイオプシー(生検)」と呼ばれる方法で、病変の進行や拡大の程度を正確に知るためにもっとも有用な病理組織学的検査法です。

 

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[Go Hospital with Terra]

この日はKootsの息子のうちのひとり、Terraくんが病院に行きました。うちの子たちはみんな車に乗ってお出かけするのが大好きです。なぜなら、うちは一緒に暮らすようになってからというもの、お庭から外に出たことがほとんどないのです。Kootsの子供達2人は、車に乗ると大興奮のあまりうんちしちゃったりするので、私はKoots以外の子を病院に連れて行かなければならない時は、いつもハラハラドキドキで大変です。

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 [As for Koots]

ペットタクシーサービスのお姉さんとKoots。Kootsはひどい分離不安なので、私は彼と病院に行くと、誰かがいないとトイレにもいけないんです(笑)。

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