ソイドッグ3頭のボス犬が病気(CTVT)になっていた

うちの3頭の犬たちのリーダーが病気だった

なぜ、ソイドッグ3頭と暮らすことにしたのか。それは、1頭のソイドッグ率いる群の、その1頭のアルファメイルが病気だったため、その子の治療をすることにしたのがきっかけで、その後も一緒に暮らすようになった。では、どうしていきなり既に成犬であるソイドッグと一緒に暮らすことになったのか。

f:id:kootsterrabambi:20180129175527j:plain

タイの犬たちは(世界でも同じだと思うが)、大抵どこかしこの店や屋台、お家に所属していて食べ物をもらったりしている。また、軒先や敷地、その正面の通りなどに居て自分のテリトリーを確保しているのが普通。しかし、どこかに飼い主やそれに近い人物などが居たとしても、その人たちや地域の人たちが食べ物や水をくれるなか、いざ病気になっているであろう犬をどれほどケアしているかをご存知だろうか。

 

タイの犬事情|責任の所在

「とても犬を可愛がっている」と言われている、タイの地域全体で飼われている犬たちは、普段何気なくしているようでも、皮膚病や腫瘍ができているような犬たちも少なくないのが現状。しかし、そのケアをしてあげている様子などはあまり見受けられないのが悲しくもあり正直な、そして私たちが目の当たりにした現実である。犬と人が共存しているように見えるが、言い方を変えれば責任を取りたくなかったり、お金がかかる動物の治療などを避けたいという姿勢がよく見受けられる。

f:id:kootsterrabambi:20180129181832j:plain

 

具体的な例では、首輪について。首輪をつけていると自分のところの犬だと主張できるが、タイの人は路上の犬や軒先で飼っている様子の犬たちに対して、何かと理由をつけて首輪をつけたがらない。なぜなら、タイの犬たちの行動範囲は以外と広く、あちこちに出かけては、人の家の前でマーキングならまだしも玄関や門、さらには門を出た正面の道の真ん中にウンチをして立ち去るなどの行動が当たり前。また、人のうちで飼っている鶏を追いかけ回して捕まえ、なぶり殺したりするのも日課な犬もたくさんいるので、何かしら外では悪さをしている。そうすると当然、完全に自分の犬にしてしまうとなると、何か悪さをして飼い主がバレた場合その責任を取らされることを嫌い、自分の犬だと断言したりしないのだ。

f:id:kootsterrabambi:20180129182040j:plain

 

病気になったとしても、自分が去勢や避妊の手術もできないし、するつもりがないので子供をたくさん生んでしまう犬に困っていても、何もできないのである。それでも屋台などをやっていれば、残り物や人の残飯を餌として与え、犬たちはその食料で足りなければその場を巣立って新たな新天地を求めて、自分が生き延びられる場所を探さなければならないのだ。それを他人に「この犬去勢してやってくれ」と言うことも普通の世界なのである。

 

1頭のオス親犬が持っていた病気

犬の伝染性の腫瘍である、可移植性性器肉腫(CTVT: Canine transbissible venereal tumor)は、この東南アジアの犬たちにとっては、オスメス限らず珍しくない病気である。しかも、珍しいのはこの病気は完治する不思議なガンなのである。

この病気にどこでかかったのか、アルファメイルの父親犬の性器の根元に既に大きな腫瘍の塊ができていた。この頃まだ犬の病気についてなど、何もしならい私たちは、どんな治療方法があるのか、どのくらいの期間の治療がいるのかなど全く知らない。

f:id:kootsterrabambi:20180129181454j:plain

しかし、彼を近くの動物病院になんども通わせて、治療を受けさせるのと同時に毎日夜に何かしらの食べ物と一緒に薬を飲ませていた。この時に飲ませていたのは抗生剤である。しかしこの頃はまだ彼らは路上暮らしで、私たちはコンドミニアム(アパート)に暮らしていた。夜は薬を飲ませるために、屋台でご飯を食べ、一緒に食べ物と薬を与えてあげるのが精一杯だったことを今思い出すだけでも、悲しくなってくる動物との接し方である。